エンディングネタ
ギースしか勝たん(フリーズバグ)
海外版MVS(いわゆるアーケードNEOGEO版)でエンディングを迎えると、ギース以外のキャラはフリーズするバグが存在する。
以下、にゃんてぃむさん(@majinemui7638)のYouTubeチャンネルより拝借した動画。
中〜後期NEOGEO作品に漏れなくCPU難易度の高い本作(しかも海外版はデフォルトLevelが最高難易度の8設定らしい)において、クリアもキツイのに加えてファイティングレベルという条件分岐を頑張って達成して秦兄弟を倒した末に迎えるこの結末。
当時のNEOGEO海外勢のお気持ちお察し致します。。
なお、このバグはアケアカNEOGEOなどの移植版においても(そもそものコンセプトが完全移植だからだろうと思われるため)しっかりと再現されているのだが、移植担当のハムスター社が流石にこれはどうかと判断したのか、2021年7月時点における配信最後期発であるNintendoSwitch版アケアカNEOGEOのみは全キャラエンディングが見れるように修正されている。
以下、整理の意味を込めて日本国内での本作収録状況と照らし合わせた一覧表を作成した。
機種 | フリーズ対象 キャラクター | 補足 |
---|---|---|
NEOGEO版 (MVS海外版) | ギース以外 | |
PlayStation2版 餓狼伝説 バトルアーカイブス1 | – | 海外版自体未収録 |
PlayStation4版 アケアカNEOGEO (MVS海外版) | ギース以外 | |
NintendoSwitch版 アケアカNEOGEO (MVS海外版) | いない | 独自修正された可能性大 ※また、関連性は不明だが マリーの潜在能力コマンドが NEOGEO CD版準拠にも変更 |
NEOGEO mini クリスマス限定版 (AES海外版収録) | いない | 【2021/10/15:追記】 全キャラ見れることを確認。 当時、海外版の家庭用(AES)が 販売されたのかは不明だが、 バグ発端と思われる日付部分が 当日月日+”199″当日年ではなく 各キャラ誕生日+1995年で 完全固定されている。 |
そして、実際にSwitch版で全キャラでのエンディングが見れるかどうかを検証した動画が以下。
初の海外版エンディング集ということもあり、小さな発見もいくつかあったので是非ご参照くださいませ。(※但し、約15分ほどありますw)
- 何かの旧SNKへの雑誌インタビューで、餓狼3の主人公はギースですと正式に回答されていたらしい。ちなみにゃまだは準主人公はフランコだと(勝手に)思ってます。
- テリーのエンディングに出てくる少年も、同インタビューで正式にロック・ハワードであると答えてたらしい。金髪じゃないけどw(にゃんてぃむさんthx!!)
- ちなみにギースの葉巻を吸っているシーンは「Whoa! Do I feel good! Billy, gather our thugs and let’s have some fun!」となっているが、意訳すると「フン…良い感じだな…ビリー、ヤツら(部下?の小悪党集団っぽい)を集めておけ」的なマンガの見開きで必殺技食らって死亡するモブギャングのボスになっていて少し残念。
ていうかロックの存在はガン無視。養育費払いたくないとか色んな事情があるのかも。
- 一番最初のテロップ「○○○○ rids the world of all its evil Jin’s!」は全キャラ共通と見せかけて、ジョーとボブは何故か「rids the world」が「saves the world」と、サウスタウンという狭い世界の物語から一気に「世界を救った!」的な大規模表現に変更されている。
- ホンフゥに至っては「Hon Fu smashes the Jin conspiracy to become Captain!」と「秦兄弟の野望を打ち砕いて昇進した!」的なニュアンスになっている。職業が警官であるというリアルな生活感が溢れててとても良い。
- ボブは「Hocking the secret scrolls,Bob remodels his cafe.」とあり、スラング的な意味のHockingであれば、秘伝書(secret scrolls)を売り払って自身のカフェの再建費用に充てたということになる。
しかも日本版エンディングでの名称「パオパオカフェ2号店」ではなく「パオパオカフェ南店」と微妙に変わっているし、餓狼3に参戦して一番得した子はきっとボブ。
西暦表記が未来
前述の海外版エンディングを全キャラ確認していた際に発見したプチバグ(2021年7月時点でNintendoSwitch版のアケアカNEOGEOのみ閲覧可)。
秦兄弟を倒した際のエンディングにおける1シーンで、以下内容のテロップと1枚絵が流れる。
19xx年 xx月xx日 ○○○○が秦兄弟を倒し、この街に再び平安の日々が訪れた。
秦一族が信じた、不死身の完全体は2200年の歴史がつくりあげた幻にすぎなかった。
補足:xx部分は可変(恐らくシステム内部時計と連動)、○○○○はクリアしたキャラが入る。
上記テロップにおける「19xx年」の部分には、本来2桁の数字が入る。
ゲームクリアをした実際の日付が「2021年6月28日」であれば、「1921年 6月28日」になる。
しかし、海外版の舞、ホンフゥ、マリー、双角でエンディング(以下の画像参照)を迎えた場合、上記と同じ年月日だと「19921年 6月28日」になってしまう。
また微妙な部分ではあるが、西暦年月日の後には改行されてから「○○○○が秦兄弟を倒し~」と本来はなるのだが、この4人には共通してその改行がなされていない点もある。




これらや元々のエンディングフリーズバグ動画を見ている限り、恐らく年取得の部分での処理を誤ってしまっていた可能性が高く、その部分をハムスター社の方々が頑張って修正した。と考えるのが妥当な気がする。
そして上記の4人のプチバグは年取得修正の際に、ゴミデータとして”9″が残ったままシステム年を取得してしまい、”199″21年のように一桁余分に長くなってしまった結果、改行を挟む文字位置がズレてしまったのでは無いかと推測。
デモ画面ネタ
ギース”望月”ハワード爆誕
2回目の山崎戦を終えた後、バッドエンディング以外であれば秦兄弟との対戦へ突入し、全キャラで山崎と「秦の秘伝書がどこにあるか云々」という会話デモが入る。
下記の動画にある通りプレイヤーがギースを使用時、山崎側の台詞が対望月双角へのものと同じになってしまっている。
動画内容の後半からだいぶネタに走ってしまったことは反省している。(でもきっとまたやる)
秦一族の演出と噛み合わない喋り
秦崇秀(弟)/秦崇雷(兄)とも、戦闘の前に結構長めの前口上というか自分語りが入るのだが、海外版だと日本語と英語文の違いかテロップの尺とBGMがうまくあっていない。
そのため、喋り終えていないのに戦闘シーンへ変わる前~戦闘シーンのBGMが先に入ってきてしまって実際の戦闘シーンに入ると、もう一度BGMを頭から流し直すというDJプレイが発生する。
雰囲気を味わいたい方は是非とも以下の動画をどうぞ。
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